シャンプーに配合されている成分であるラウロイルメチルアラニンNaはアニオン(陰イオン)界面活性剤の1つです。
まず結論から書くと、ラウロイルメチルアラニンNaはアミノ酸系界面活性剤となり、美容師目線でもおすすめしやすい洗浄成分の一つです。
- アミノ酸系界面活性剤で、低刺激で頭皮や髪に優しい
- 敏感肌や乾燥肌の方におすすめしたい洗浄成分の1つに!
- デメリットは原料や製造コストが高く、製品価格が高くなりがちな事
アミノ酸系界面活性剤で、低刺激で頭皮や髪に優しい

ラウロイルメチルアラニンNaは、アミノ酸系界面活性剤の一種であり、低刺激で髪や頭皮に優しい洗浄成分に。
アミノ酸系界面活性剤は肌にやさしい洗浄成分となり、敏感肌や乾燥肌の人にも適した洗浄成分です。
よくアミノ酸系シャンプーがいいと言われる理由は、刺激が少なく髪や肌に優しい事が大きな理由に。(刺激が多いと肌荒れや痒みの原因にも)
そのため自然派素材のシャンプーや、高級サロンシャンプーにもよく配合される成分の一つです。

アミノ酸系界面活性剤は人間の皮膚と似た構造を持っているため、肌との親和性が高く、刺激が少ないとされています。ラウロイルメチルアラニンNaもその一つで、敏感肌や乾燥肌の人にも適しています。
敏感肌や乾燥肌の方におすすめしたい洗浄成分

アミノ酸系界面活性剤は、皮膚の保湿成分である天然保湿因子(NMF)と相性が良く、洗い上がりの肌の乾燥を防ぐ効果もあり。
そのためラウロイルメチルアラニンNaも保湿効果に期待できる成分の一つであり、乾燥肌の方にもおすすめされやすい成分に。

また頭皮だけでなく、シャンプー中に髪が絡みにくい、仕上がりがパサつきにくいという効果も感じやすいですよ。
ラウロイルメチルアラニンNaが主成分か成分表で見分ける方法

シャンプー成分表は配合料が多い順に記載されています。
また一番多いのは水になるため「水の次になんの成分がくるか」が重要ポイント。

上記写真のように、水の次にラウロイルメチルアラニンNaとなっていれば、これはアミノ酸系界面活性剤なんだなと見分ける事ができますよ。
ただ洗浄主成分がラウロイルメチルアラニンNaでも、その次にくる成分が(洗浄力が高くて刺激性もある)高級アルコール系界面活性剤(ラウレス硫酸、ラウリル硫酸など)がくると要注意。(できれば3〜4つの成分を見分けられるとなおよし)
アミノ酸系シャンプーと謳いつつ、その他洗浄成分が刺激性の高い成分になっている商品もあるため注意しましょう。
なにで作られている?

ラウロイルメチルアラニンNaは、植物性油脂を原料として作られ弱酸性の成分です。
主にココナッツオイルやパームオイルなどの脂肪酸が使われており、これらの油脂をアミノ酸(メチルアラニン)と化学的に結合させることで、ラウロイルメチルアラニンNaが生成。
そのためラウロイルメチルアラニンNaは環境にも優しいアミノ酸系の界面活性剤ともいえます。
ラウロイルメチルアラニンNaの安全性やデメリットは?
ラウロイルメチルアラニンNaは一般的に安全性が高いと言われています。
皮膚の自然な保湿成分であるアミノ酸に近い構造を持っており、皮膚への適応性が高く、肌への影響が少ないとされています。
またラウロイルメチルアラニンNaのデメリットは、石油系界面活性剤に比べて原料や製造コストが高く、製品価格が高くなりがち事があげられます。

ラウロイルメチルアラニンNaが主成分のシャンプーはアミノ酸系となり、安くても1500円前後くらいはする印象あり。
また低刺激性であるとはいえ、組みわせる成分次第では刺激を感じるケースもあるため注意が必要です。
ラウロイルメチルアラニンNaが主成分のシャンプーは?



